タクローです。
最近就職活動中色々と情報収集していたら、面白い発見をしたのでエントリーしたいと思います。それは、ケニアでの炭プロジェクトとサムスンに関係性があったという事です。
ケニアでの炭プロジェクトから学んだ大きな点は、適正技術の多くはコンセプトモデルの域を出していなく、このままでは機能しない事。そこで必要となる考え方が、シンプル化とローカライゼーションです。MITのD-Labで開発された農業廃材から炭を作る技術も西ケニアではローカライゼーションされておらず、道具の一つであるドラム缶が高価な事(村人の平均月収くらい)からそもそも炭を作る事さえできないという状態でした。そこで、ドラム缶の代替手段として、レンガを使用した釜戸を設計した結果、品質は変わらずコストが1/5以下になりました。
詳しくはこちらから。
この経験から、コンセプトモデルをシンプル化しローカライゼーションするとい発想がとても重要であると原体験から分かった訳ですが、実はサムスンの強みはまさにこれであるという事が分かりました。
サムスンの強み
1. シンプル化- リバースエンジニアリング
サムスンは日本の電気メーカーが長い開発期間を費やして開発した製品を分解して、構造を分析し、要素機構に分解、分析する事により、日本の電機メーカーに凄まじいスピードでキャッチアップしてきた。これは言ってみれば、先のシンプル化にあたる所である
詳しくは以下から、
2. ローカライゼーション
こうして日本の電機メーカーの製品の要素機構を分析する事した後は、
サムスンは各市場に特化した製品開発に取り組みます。ここで、重要なのはR&Dの拠点をその現地法人に置く事です。その結果、地域密着型の製品開発が可能となります。
具体例1: サムスンはインドでは平均的な労働者の月給が1万円前後という事で、最低限の品質、機能だけ盛り込み価格を1万円を切る価格で開発を行っている。
具体例2: インドでは、クリケットが国技である為、インド人はクリケットのスコアが常に気にするという事に気付き、サムスンのテレビの右隅にはどのチャンネルにもクリケットのスコアが表示されるようになった。そして、価格は日本製の半額。
詳しくは以下から、
以下は、リーバスエンジニアリングについての図です。
サムスンを始め、LGがどのように日本の家電メーカーと差別化を図っているかが分かります。
製品開発におけるフォワード型開発とリバース型開発
吉川氏の発表資料より引用(Copyright © 2008 東京大学MMRC R. YOSHIKAWA)
吉川氏の発表資料より引用(Copyright © 2008 東京大学MMRC R. YOSHIKAWA)